目次
入院手続きなど
子どもたちを保育園へ預けて、病院へ。
1月に入院、2月に退院したばかりで、
迷うこともなく(迷うところなんてないんですが)、
すんなり手続きもすみました。
病棟へあがって、部屋に案内されたのですが、
今回は病院の都合で個室!
しかも広い!
私が入院するのは耳鼻咽喉科・頭頸部外科の病棟なのですが、
ここは男性が圧倒的に多いそうです。
4人部屋の半分くらいと思われますが、
基本的に個人の設備(ロッカー、テレビ、ベッドなど)の大きさや数はかわらないので、
めっちゃ広く感じます。
余白が恐ろしいくらいです。
机を持ち込んだらちょっとしたオフィスになりそう。
前回は大阪平野が一望できる景色の良さでしたが、
今回の眺望は絶望的です。
病棟はロの字の形をしていて、中庭に面した方の窓なので、
見えるのは向かいの窓ばかりです。
中庭も1階にしかないので、13階からは全く見えないし。
担当の看護師さんは1月に入院したときと同じ、かわいらしい方でした。
かわいい女の子はそれだけで正義です。
入院中の主治医は前回とは違う先生で、一番若い女性の方です。
主治医の先生はかわいいよりも、美人という感じでした。
かわいい看護師さんと美人の先生で今回の入院も快適に過ごせそうです。
手術の説明
主治医の(外来でいつも会う)先生が手術の説明に来て下さいました。
今回の手術は甲状腺を全摘します。
前回のPET-CTの検査で、残っている左の甲状腺は正常で
癌もありませんでした。
ですが、今後甲状腺を残しておくと、治療が進められないとのことなので、摘出します。
正常な臓器を治療のために摘出するということはなんだか嫌な感じもしますが、
治療せずにほったらかしにすることもできません。
ヨード治療
ヨード治療とは大ざっぱにいえば放射性のヨードを内服し、甲状腺癌に吸収させて、
癌細胞をやっつけるという治療です。
アイソトープ(同位体)治療ともいいます。
アイソトープは高校の化学の授業にちらっとやった記憶があります。
同じ原子だけど、中性子の数が違うからうんたら~だったと思います。
考古学でときどき出てくる放射性炭素年代測定なんかも炭素の同位体をつかったものです。
甲状腺は摂取したヨードを取り込む性質があります。
転移した甲状腺癌もその性質を受け継いでおり、ヨードを摂取すると取り込むそうです。
ですが、正常な甲状腺があると、甲状腺癌よりも正常な甲状腺の方がヨードを取り込む能力が強いため、
ヨードのほとんどは正常な甲状腺に取り込まれてしまいます。
それでは、ヨード治療は意味をなしません。
なので、今回はヨード治療をするための手術になります。
外来でいつも診察していただく先生は外来の診察日なので、
他の先生に執刀していただくのですが、
今回は4人体制とのことで、なんだか贅沢な気分です。
今後の予定
手術は20日の朝からです。
術後は4人部屋に移るそうです。
お昼ぐらいには終わって、それから3時間はベッドから動けません。
晩御飯は大丈夫そうなら食べられそうです。
前回と違って今回は絶食が半日。
まあ、前回1日絶食してもあんまり空腹を感じなかったですが。
22日に前回撮ったPET-CTの肺転移の疑いの検査のため、
再度造影剤を使ったCTを行います。
前回は頭から首にかけてでしたが、今回は肺のCTです。
小学生のころにレントゲンで「小児性喘息のあとがある」と言われたり、
母や父方の祖母など肺疾患があるので、
呼吸器系はしっかり診てもらいたいです。
最近風邪をひくと、必ず気管支炎を併発してしまうし、
呼吸器系が弱い家系なのかもしれません。
甲状腺ホルモンの薬
甲状腺を全摘してしまったら、
基本的には甲状腺ホルモンをつくることはできません。
なので、甲状腺ホルモンの薬を内服しなければなりません。
また、甲状腺癌は転移しても自分が甲状腺だったことを忘れられないようで、
及ばずながら甲状腺の役目を果たそうとするようです。
なので、甲状腺ホルモンが低下したら甲状腺癌も「がんばらなくっちゃ!」と
思ってしまうそうです。
そんな健気な甲状腺癌を刺激しないためにも、
甲状腺ホルモンの薬は少し多めに飲む必要があるそうです。
甲状腺ホルモンに関しては耳鼻科ではなく、内分泌内科で診てくださそるそうです。
肺転移が確定したら
病巣部分を摘出することになるそうです。
もちろん肺の手術なので耳鼻科ではなく呼吸器科の方で。
甲状腺濾胞癌は周りに転移するよりも肺や骨に転移することが多いそうです。
でも、やっぱり甲状腺濾胞癌のおっとりな性格は転移してもかわらないそうです。
で、肺転移もとってしまえば、OK!とのことでした。
肺転移をとってしまった方がヨード治療の効き目もよくなるそうです。
病巣を摘出してしまえば、肺転移がなかった場合と予後もかわらないそうです。
入院したのはいいけど
ときどき看護師さんや先生が訪ねてきてださる以外は超暇なので、
院内にあるカフェやコンビニに行ったり、
本を読んだり、持ち込んだパソコンをしたりなのですが、
先生が超暇だろうからと外泊を許可してくださいました。
16日の晩、17日の晩、18日の晩と外泊します。
2泊以上はできないので、17日と18日に一度病院に戻る必要があります。
面倒ですが、家に帰ったら少なくとも暇ではないし、
子どもたちも喜ぶと思います。
でも、これだったら、土曜日入院とかでもよかったのでは…と思ったり。
きっと先生の勤務の都合もあって、手術の説明が今日でないとだめだったのでしょう…。