ヨード治療について

目次

放射性ヨード治療

甲状腺はヨードを取り込む性質があります。
甲状腺癌(乳頭癌、濾胞癌)も正常細胞よりは弱いもののヨードを取り込む性質があります。
その性質を利用して、放射線を出すヨードの同位体(ヨード131)を体に取り込んで、
転移した甲状腺癌に取り込ませ、癌を攻撃するという仕組みだそうです。

正常な甲状腺の方がヨードを取り込む力が強いため、この治療を行うためには甲状腺の全摘が前提となります。

治療の方法

治療の効果を高めるため、4週間前からチラーヂンを飲むのをやめます。
チラーヂンをやめてしまうと、倦怠感、食欲低下、便秘、むくみ等が出てきます。

それから2週間前から禁ヨードです。
禁ヨードということは昆布だしがダメです。和食好きには厳しいです。そして、私の愛するたこ焼きやよせ鍋が食べられません。泣きそう。

入院は3泊4日、入院前に診察、退院翌日にどこに放射性ヨードが集まったか確認するためシンチグラムを撮影します。
この入院の間は閉鎖病棟で隔離生活です。きっとかなり暇です。

副作用

妊娠は6ヶ月は避ける必要があるそうです。

放射性ヨードは甲状腺の細胞(癌含む)のみに吸収されるため、
1~2回の治療でほとんど副作用はないそうです。
一時的に唾液腺が腫れたり、味覚がおかしくなったりすることがあるようです。
10年以上毎年治療をすると、唾液減少や血液量の減少などが出てくるので、慎重に治療を進める必要があります。

治療効果

治療の効果は、
40歳以上より40歳以下の人、乳頭癌より濾胞癌の人の方が効きやすいそうです。
私の場合、40歳以下、濾胞癌と効果が高い部類に入ります。

一番の問題

この治療後を受けると、患者本人が放射性物質の扱いになります。
退院後も2週間は5歳以下の子どもの接触ができません。
もし家に帰っても、一緒に寝ちゃダメ、素手で触っちゃダメ、抱っこしちゃだめ、ご飯を作る時も素手で食材を触っちゃダメとかなりの制限が課せられます。

正直この2週間も入院させてもえらえればいいのにと思ったり。

家族と相談した結果、
私は接触禁止の間、妹の家へ避難することにしました。

子どもたちは私にくっつけないということを理解できません。
私にくっついて発癌の可能性を高めたり、
くっつけないことで傷ついたりするよりはしばらく離れた方が良いと思います。

上司にもこの治療に関して相談したところ、
仕事に来るな、家にこもってろとのことでしたので、
退院後の2週間もかなり暇な感じです。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください